これまで、授業を続けてきた。もう20年以上。その時に考えてきたこと。それは、
楽しさの共有
という考え方。教えようなんて、これぽっちも思ってこなかった。教えるなんて、そんな傲慢な考えはできないと思ってきた。なぜならば、教育という世界では、まったくの素人だという自負があるから。
自分の専門は、歴史学。初等教育なんて、ずぶの素人。しかし、子どもたちの前に立っている。そして授業をしている。その時に思ったこと。
教えることなんてできないけど、自分が楽しいと思うことを一緒に楽しむことはできる。
ある意味で、自分の「楽しいの押しつけ」。自分が楽しいと思うんだから、君たちも全体に楽しいと思えるはずだ。だから一緒にやってみよう。
楽しいと思えないときは?
授業をする時に、そんな風に思うことはなかった。楽しいことがあるから、子どもたちの前に立った、話をすることができた。
だからいわゆる教材研究は、自分の楽しいどう伝えるかだけを考えてきた。教えるための教材研究って、本当に正しいのだろうか。そう常に疑問をもちながら、これまで過ごしてきた。